質量分析(LC-MS)便利グッズ紹介 キャピラリーカラムオーブン
前のホームページから、極たまにですが、展示会等で見かけた、他の企業が紹介している質量分析関係の便利グッズを紹介しています。
昨日と今日、東北大学(川内キャンパス)で、第46回医用マススペクトル学会がオンサイト&オンラインのハイブリッド形式で開催されています。私は、実行委員長が古くからの知り合いで久しぶりに会いたいと思ったのと、やっぱり現地で参加したいとということで、木曜日の夜から仙台に来ています。初日に口頭発表があり、2年前に立ち上げた浜松医科大学発ベンチャー株式会社プレッパーズで、カタログ展示をしています。
まだまだ現地に来られる人は少ないですね。ブースを出している企業の人や実行委員の人達、座長の人達はそこそこの人数が来ていますが、講演会場・展示会場ともに閑散としている感は否めません。
さて、今回ご紹介するのは、株式会社エル・イー・テクノロジーズで扱っているナノLCやミクロLCで使うキャピラリーカラム用のカラムオーブン(恒温槽)です。
写真向かって左側のブロックにキャピラリーカラムをセットして、右側のファン付きのブロックを被せて固定します。温調はペルチェ素子。加温と冷却の両方が可能です。ナノESIのチップをブロックの出口ギリギリの部分に出せるので、このブロックをイオン源の直ぐ傍に配置して使います。
プロテオミクスを中心にナノLC-ESIMSが使われていて、微量分析に有効な技術ですが、カラムは室温で使う事が多く、保持時間の再現性には難がありました。ナノLC-ESIMSでは、ナノカラムとナノESIチップを直結(あるいは元々一体型)する事が殆どなので、一般的なカラムオーブンは使えないのです。最近は、専用のカラムオーブンも発売されるようになってきましたが、これはなかなか良いと思います。
プロテオミクスをやっている研究者の方達にお勧めです。